ニューヨークシティマラソン完走記|故障と向き合った42.195km

ランニング マラソン

世界中のランナーが集まるニューヨークシティマラソンを走ってきました。

結果は約5時間で完走。自己ベストからは大きく離れましたが、今回はタイム以上に心に残る42.195kmになりました。

大会直前にシンスプリントが再発し、約2週間ほとんど走れないまま迎えた本番。そんなレースの途中で、ランニングフォームについて思いがけない気づきがありました。

大会2週間前、シンスプリントが再発

大会に向けた準備は、決して順調ではありませんでした。

レースのおよそ2週間前、右脛の内側に痛みが出現。以前から悩まされていたシンスプリントが再発してしまったのです。

振り返ると、その前に長い距離を重ねて走ったことが負担になったのかもしれません。痛みが出てからはランニングを休止し、十分に練習を積めないまま本番を迎えました。

そこで今回の目標は、「無事に完走すること」と「痛みを悪化させないこと」の2つに絞りました。記録を狙うのではなく、その日の身体の状態に合わせて進むことにしました。



スタートから10kmまで

ニューヨークシティマラソンは、スタート直後から大きな橋を渡る印象的なコースです。周囲には世界各地から集まったランナーたち。目の前に広がる景色を見ながら、ようやくこの舞台に立てた喜びを感じました。

沿道の声援や音楽も、この大会ならではの魅力です。街全体がランナーを後押ししてくれるような雰囲気でした。

序盤は無理にペースを上げず、足の状態を確かめながら走りました。

10km過ぎ、右脛に違和感

ところが、10kmを過ぎたあたりから右脛の内側に違和感が出始めました。心配していた症状です。

ここからはペースを落とし、必要に応じて歩きを交えました。走りたい気持ちはありましたが、今回だけのために故障を長引かせるわけにはいきません。

「今日は速さよりも、身体と相談しながら前へ進もう」。そう考え直しました。

IMG_20261102_003449_00_040.jpg

19km付近で気づいたフォームの大切さ

今回のレースで最も大きな収穫があったのは、19km付近でした。

右下腿の違和感が続くなか、走り方を一歩ずつ意識してみました。

  • 胸を張って姿勢を整える
  • 足をできるだけ身体の真下に着地させる
  • 接地のたびにフォームを確認する

すると、右脛の痛みが軽くなり、一時的にはほとんど気にならなくなる場面がありました。

もちろん、フォームを意識しただけでシンスプリントが治ったわけではありません。痛みの変化にはさまざまな要因が考えられます。それでも、自分の姿勢や接地の仕方が走行中の感覚に影響することを実感できたのは、大きな発見でした。

これまでは「痛くなったら休む」という対応に意識が向きがちでしたが、日頃の走り方や身体の使い方を見直す余地もあると感じました。

後半の坂道と沿道の応援

ニューヨークのコースには橋やアップダウンがあり、後半になるほど脚への負担を感じます。

上り坂では足首から軽く前傾し、腕を後ろに引くことを意識しました。疲れて姿勢が崩れそうになるたびに、胸の位置と着地を確認します。

それでも後半は走ったり歩いたりの繰り返し。思うように走れない悔しさはありましたが、途切れない声援に何度も助けられました。

ニューヨークの街を自分の足で進んでいる。その時間を味わいながら、少しずつゴールへ向かいました。

約5時間でゴール

最終的には、約5時間でゴールすることができました。

自己ベストから大きく離れた記録です。悔しさがなかったと言えば嘘になります。

ただ、今回の目的はタイムではありませんでした。無事にゴールへたどり着けたこと、そしてレース中に自分の走りを見つめ直せたことには、記録とは別の価値がありました。

世界中のランナーと同じ道を走り、沿道の応援を受けながらゴールした経験は、忘れられない思い出になりました。



今後に生かしたい3つの学び

1.フォームを丁寧に確認する

胸を張ること、身体の真下で接地する意識、坂道での前傾と腕振り。今回つかんだ感覚を、今後の練習でも確かめていきたいと思います。ただし、痛みを我慢してフォームだけで解決しようとはしないことも大切です。

2.足関節や足趾の動きにも目を向ける

足関節の背屈や足趾の柔軟性は、以前から気になっていた課題です。無理のない範囲で可動域を確認し、ストレッチや筋力トレーニングを取り入れたいと思います。

シンスプリントの原因は一つではないため、可動域だけにこだわらず、練習量や回復状況も含めて考えていくつもりです。

3.休むだけでなく、日々のケアを続ける

痛みが出たときだけ休み、落ち着いたらまた走る。その繰り返しから抜け出すために、普段から身体のケアを習慣にしたいと感じました。

ストレッチ、筋力づくり、練習負荷の調整、十分な回復。どれも地味ですが、長く走り続けるためには欠かせないことだと思います。

次のレースに向けて

大会後は、まず右脚の回復を優先することにしました。近い時期に予定していたレースも、十分な練習ができていないことや再発のリスクを考えて見送る判断をしました。

次に目指すのは、再び納得のいく走りをすること。そのためには、焦って走行距離を戻すよりも、痛みの状態を見ながら段階的に練習を再開することが大切です。

まとめ|記録以上の収穫があった42.195km

今回のニューヨークシティマラソンは、タイムだけを見れば悔しさの残る大会でした。

一方で、故障と向き合いながら自分の走り方を考え、世界中のランナーや沿道の応援に支えられてゴールした経験は、何にも代えがたいものでした。

速く走ることも大切。でも、それ以上に長く走り続けられる身体をつくりたい。

今回の42.195kmで得た気づきを、次の挑戦につなげていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました