迷いの果てに見えた景色──家族で決めた上海への道

海外移住

この数か月、頭の中はずっと“上海”でいっぱいでした。
行くべきか、やめるべきか。
家族の幸せ、自分のキャリア、生活のリアル——全部を天秤にかけながら、
何度も何度も「本当にこれでいいのか」と問い続けてきました。

そして今、ようやくひとつの答えにたどり着きました。

「行こう。家族で、上海へ。」


きっかけ:心に灯った“新しい挑戦”の予感

数年前から、海外で医療を経験してみたいという気持ちはありました。
ただ、現実には子どもたちの学校や妻の生活、クリニックの仕事など、
「行きたい」という気持ちよりも「難しいだろうな」という現実の方が勝っていました。

そんな中で舞い込んだ、上海のクリニックからのオファー。
最初は軽い気持ちで話を聞いてみただけでした。
ところが、現地の話を聞くうちに少しずつ心が動いていきました。
“ここなら新しい形の医療ができるかもしれない”と感じたのです。


葛藤の日々:家族との対話と心の揺れ

一番悩んだのはやはり「家族」です。
息子は海外にワクワクしていましたが、妻は不安の方が大きかった。
言葉、環境、安全、子育て——
“赴任する”というのは、単なる転勤ではなく、家族全員の生活が変わることを意味します。

僕自身も、
「今の生活を変えるリスクを取るのか」
「行かなくても後悔しないのか」
何度も自分に問いかけました。
そのたびに、答えは少しずつ変わっていきました。


現地での体感:迷いが少しずつ消えた瞬間

実際に現地を訪れて、街の雰囲気を肌で感じ、人と話をしたとき。
そのエネルギーに圧倒されると同時に、心の中に少しずつ“確信”が生まれていきました。
思っていたよりも暮らしやすく、人も温かい。
そして、何よりも「この環境なら子どもたちも笑顔でいられそうだ」と思えました。

妻の表情が少しずつ柔らかくなっていったのを見て、
「行けるかもしれない」と感じた瞬間でした。


最後の一押し:心を決めた夜

帰国直前の夜、ホテルの部屋で妻と長く話しました。
これまでのように「行くか、行かないか」ではなく、
「どうすれば行けるか」を話していたことに気づいたんです。

不安がゼロになることなんてない。
でも、“行かない後悔”の方がきっと大きい。

その夜、自然と決心が固まりました。
「2026年4月から、上海で働こう」と。


これから:感謝と覚悟

この決断は、僕ひとりのものではありません。
家族、仲間、そして背中を押してくれた多くの人への感謝でいっぱいです。

もちろん、不安はあります。
でもそれ以上に、新しい場所で挑戦できることへのワクワクが勝っています。

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